不思議。
彼は...平川 俊は、
不思議な人。


今日、初めてあったのに初めてあった気がしない。


もう少し、この空間に浸っていたい....。



『お前は、俺のモノなんだよ!!』



「....ッ!!」


分かってる。
私には、そんな優しい時間は必要ない。



私はゆっくりと彼から距離をとった。


「...ありがと、少しは...気が楽になったよ...それじゃぁね。」



もう会わない。
もう、会うことはない。この瞬間、
この時間だけが........キミと私の、最初で最後の出会い。




もう、会うことも
声をかけることもない。


「さようなら。」




私は、また1人になる。あの過去からは、逃げれる分けない。


その前に私自身、逃げる気力を失ってる。



そんな中で、優しい時間に触れる事が出来て良かった。



ありがとう。