苦しい。
苦しくてたまらない。
出来ることなら、そんなモノ壊して楽になりたい。


私だって、好きで周りの機嫌をとってるわけじゃない。


苦しいに決まってる。


気づけば私は泣いていた。


「くる...しいよ。息が、つまりそうで...あんな世界、大っ嫌い。」



嫌い、嫌い、嫌い。
無くなれ、無くなれ、無くなれ。



こんな世界。



苦しくてたまらない。



「じゃぁ、一緒に壊そうよ?そんな、苦しい世界。」


私は何故かは分からないけど彼の言葉が嫌じゃなかった。


逆に救われた。


“一緒に”


彼は確かに、そう言ってくれた。




「あ...ごめん。」
涙を流していたのを忘れていた私は慌てて涙を拭いた。


「そんなに...苦しかったんだ。」



彼はそうは言うけれど、理由は聞かないでくれた。



「うん。」

私は、彼の前では弱い自分をさらけ出していた。