「花穂はいつもそぉ。瑛二の時も相手が何かしてくれるの待ってたよね?
悪いことじゃないけどたまには自分で動いてみたら?」


うぅ…分かってるだけに胸が痛い

でもさ、今だに何だか信じられないんだよね

桜汰君みたいな人が私を

ましてや子供までいる私なんかを好きになるなんて


「自信なくて、正直怖いの…今だに夢を見てるみたいで。なんで私なのかな?」


「それは彼に聞かなくちゃ分からないけど。」

「それにさ、桜汰君と付き合っても相手は芸能人だし、周りにはいつも綺麗な人がいて…」


「つまり不安なんだ??」


私はコクリと頷いた


今はいいけどいつか桜汰君が有名になったとき

私は彼にとって過去の人になってしまうんじゃないか

そんな事を考えてしまう


「あのさ、花穂…」


千夏は食べていたパスタを一旦お皿の上に置いて
ゆっくりと口を開いた

「私の前の男、なんで別れか覚えてる??」


「えっ?それは相手の浮気で…」


千夏には祐吉君と付き合う前に年上の彼氏がいた

顔は千夏には申し訳ないけどカッコイイとは言えなくて


だけど性格が好きで付き合った千夏は彼に結構ハマッていた