「じゃ、よろしくな♪」


私の頭を大きな手の平で2回ポンポンと叩いて

銀星の待っている大きな輪の中へ入っていった


ありがとう…桜汰君…



「さぁ♪♪では今日のためにパパに振り付けを教えてきましたか??」


「「「はぁぁい!!」」」


皆が一斉に手を上げる中で
銀星も桜汰君に抱っこされながら
満面の笑みで手を上へあげる


「いつもお忙しいと思いますが今日は出席して下さり有難うございます。これから子供達と歌う焼き芋の歌は子供達みんな大好きなんです。
振り付けをパパに教えてあげてねと言いました。少しでもパパとのコミュニケーションになるようにと思い言ったことでしたが、子供達の笑顔を見ると楽しかったみたいですね。」


先生の言葉に毎日銀星が桜汰君に
電話で歌を歌ってたのを思い出す


何回か振り付きの動画を携帯に送る事もあった


銀星きっと嬉しくて仕方なかったんだね



「では、始めます。準備はいいですか?」


「「「は〜い♪♪」」」


元気な返事と共にピアノの音が流れはじめた



そして子供とパパ達の声が教室内に響き渡った


♪♪焼き芋焼き芋お腹がグゥ〜
♪ホクホクホクホク、アチチのチ!!♪♪
♪食べたら無くなる何にもパァ!
♪ほら、焼き芋まとめて♪♪
♪♪グッピッパァ!!♪♪♪

「「「ジャンケンポン!!!」」」


歌に合わせて子供達が楽しく踊る