「花穂ちゃん。」


うっ…恥ずかしすぎるよ


「うん??」


「アパート着いたよ。」


「えっ??」


気がついたらアパートの前に着いてた

考え事してたから全然気付かなかった、、、


私、本当バカだなぁ…


「じゃあ…銀星抱ける?」


「うん、、ありがとう。」


さっき私が言ったことなんて
聞いてなかったみたいな態度に


なんだか胸が痛む


やっぱり私が特別なんて、あるわけないよね、、、



ちょっとでもそんな風に思った私って……


あ〜ぁ…


「じゃあ。ありがとう。ご馳走様でした。」


早く立ち去りたくて
なるべく桜汰君を見ないようにした


銀星を抱きながら頭を下げて



早く家に入ろう


顔をガバッと上げて


「じゃあ、、、オヤッ………」


えっ、、、



動きが止まる


だって



だってね



桜汰君の唇が


私の唇に



優しく触れていた