「瑛…二…」
そっと触れると冷たい感触が手に広がってく
本当に死んじゃったの??
ただ冷たいだけだよね…
「ねぇ瑛二…赤ちゃん居るんだよ…」
「花穂………」
「赤ちゃんが居るの…だから起きてよ…」
いつの間にか涙が零れてた
零れた涙は瑛二の額へと堕ちていく
「瑛二…瑛二…嫌…イヤァァ!!」
半狂乱になって泣いた
私を一人にしないで
二人で生きて行くって約束したじゃない
それなのに
何で
人はいつか天国に行く
そんなの分かってる
でも何で今なの
なんで瑛二なの!!!
神様が居るなら……
ううん…神様なんか居ない
居たらこんな仕打ち有り得ない
「花穂!!!」
泣きじゃくる私を千夏が抱きしめてくれた
でも私は泣き続けた
朝までずっと……