「あの…」


訳がわからない状態で口を開く



『落ち着いて聞いて下さい。佐々木が亡くなりました…』



え??



な…に……



今何て言ったの



『佐々木が亡くなりました』


って言った気がする



その後も、上司の人は瑛二が居る病院や
何で亡くなったのかを説明してくれたけど


正直何も思い出せないの



どうやって電話を切ったかも分からない



何が現実でどこまでが本当なのかも



ただ暗い部屋で



『佐々木が亡くなりました』


って言葉だけが私の頭の中で繰り返されていた




どのくらい一人で居たか分からないけど


いつの間にか千夏が目の前にいて


千夏は呆然とする私をタクシーに乗せて
瑛二の居る病院まで連れていってくれた



−−霊安室−−


そぉ書かれた札の所に連れて行かれ



扉を開けると


白い布を被せられた瑛二が居て




それを外すと綺麗な顔した彼が眠っていた