「あの…」
訳がわからない状態で口を開く
『落ち着いて聞いて下さい。佐々木が亡くなりました…』
え??
な…に……
今何て言ったの
『佐々木が亡くなりました』
って言った気がする
その後も、上司の人は瑛二が居る病院や
何で亡くなったのかを説明してくれたけど
正直何も思い出せないの
どうやって電話を切ったかも分からない
何が現実でどこまでが本当なのかも
ただ暗い部屋で
『佐々木が亡くなりました』
って言葉だけが私の頭の中で繰り返されていた
どのくらい一人で居たか分からないけど
いつの間にか千夏が目の前にいて
千夏は呆然とする私をタクシーに乗せて
瑛二の居る病院まで連れていってくれた
−−霊安室−−
そぉ書かれた札の所に連れて行かれ
扉を開けると
白い布を被せられた瑛二が居て
それを外すと綺麗な顔した彼が眠っていた


![禁断〜君と半分こ☆〜[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre13.png)