私は高校だけは卒業して欲しい


そぉ願う祖父母を悲しませることだけはしたくなくて


頑張って卒業だけはした



その後は

先に一人暮らしを始めてた瑛二の家で一緒に住み始めて


それが今のアパートで



瑛二は大工なるって言って建築関係の会社に入って


私は千夏とトイキッズで働き出した


二人の夢は幸せがたくさんつまった家庭


今はアパートだけどお金が貯まったら結婚して

そらから小さくていいから家を建てよう


『俺が花穂の理想の家を建ててやる』


それが口癖だったね



瑛二の朝の寝癖や

帰ってくると『花穂!!』って笑う仕草が大好きで



全てが愛しく感じて


自分はこんなに幸せで


だからまさか瑛二が死んじゃうなんて



夢にも思わなかった



だって、


この幸せは永遠に続くものだって信じてたんだもん