テブールの奥に銀星と桜汰君が


手前には私一人が座った


料理は桜汰君が荘和君に適当に頼んでくれた


唐揚げにポテト、カマンベールチーズフライ、じゃこサラダと出て来た食べ物は全部が美味しかった



「ママ、おいしいぃ!!」


「良かったね♪銀星。」


銀星は居酒屋なんか来た事ないからハシャギまくりで


それを桜汰君が楽しそうにみつめてた




ねぇ…何でそんなに穏やかな目を向けるの



まるで本当の親子みたに銀星の世話をする彼


抱っこをしてみたりタンケンジャーの歌を歌ったり


銀星が口を汚すとおしぼりで拭いてくれたりもした


そんな二人を見てると心の中に熱い何かが込み上げてくる



ずっとこんな光景を夢見てた気がする



ずっと憧れてた



それが目の前で、自然に繰り広げられている事が信じられなくて


泣いちゃいそうだった



「花穂ちゃん…」


「えっ??」


「銀星寝ちゃったよ。」



泣いたり遊んだり、忙しかった銀星は疲れてしまったのか

桜汰君の膝の上で眠ちゃってた



「ごめん!!代わるよ、、」


「いいって。それよりそこの上着取って」


慌てる私に優しく話しかけながら

近くにある上着を指差した