その声に反応して二人が黙る


「あぁ…ごめん花穂ちゃん!こいつ吉田荘和!!中学からの友達なんだ。」


改めて紹介してもらった荘和君に視線を移すと


ニカッと歯を出して笑いながら


「話し聞いてるよ、桜汰が珍しく女連れて来るって言うから待ってたら、可愛いんでビックリしちゃったよ」


さりげなく言った言葉に、また顔が赤くなる


「いえ、そんな…私こそ遅れてごめんなさい」


照れ臭い気持ちを隠しながら笑顔で答えたら


「オウタ、ママ、お腹すいたの!!」


「ごっめん!銀星。荘和部屋行くわ」


「もぉ!!銀星!!」


我慢の限界に達した銀星が大きな声で叫んだ


荘和君は笑いながら個室に案内してくれた





奥にある個室に入るとオレンジ色のライトが光って、テーブルを照らしてる


全体的に白でまとめられた6畳ほどの和室に
丸い形をした和モダンなスタンドが置かれてる



それだけでセンスの良さを感じてしまう



「凄いオシャレな個室だね…」


「マジで!!この店さ、荘和が2年前に出すとき俺が一緒に内装考えたんだよ♪」


私の言葉に笑顔を向ける桜汰君


その顔に胸がドキンと音をたてる