友達を、、


千夏を責めたい訳じゃないの



悪いのは私の弱い心…



それなのに千夏は頭を優しく撫でてくれる



千夏に優しくされればされるほど辛くなる



「花穂さ、瑛二を裏切るって言うけど違うよ。
別に瑛二を忘れる訳じゃないじゃない?瑛二はずっと花穂の心の中にいるんだから…

それにそんな器の小さい男じゃないでしょ?瑛二は!!」


「千夏…」



「まだ分かんないじゃん。木村桜汰がどんな人か!!意外と次あったら幻滅するかもよ?」


顔を上げると冗談言って笑ってくれる



「だ〜か〜ら、気楽に行きな。ねっ!!」



千夏は笑いながら私のオデコをピンッと弾いてみせた


「痛い!!」

オデコはジンジンして痛いけど


でも


さっきまでの暗い雰囲気なくなってた




アップルティーを飲んで



千夏は帰って行った






彼女が帰った後、先に寝てる銀星の布団に潜り込んだ



「暖っかい、、、」



寝るときの子供は体温が高い


それを抱きしめながら眠りにつくのが大好きで



銀星を抱き寄せた


次第に重くなる瞼をそっと閉じると





『気楽に』


千夏の言葉が頭をかすめる


うん……



答えが見えないうちから怖がってちゃダメだよね、、



桜汰君の事、芸能人だから気になるのか分からないけど






今は、、何も考えたくない



とにかく今は、


今だけは何も考えずに眠りに付きたかった