瞳を逸らす事が出来ないのに

彼の言葉に返事をすることも出来なくて、、



俯くしかなかった



「答えないのは、図星だから?」



桜汰君は銀星を抱き抱えたまま顔を覗き込む



それでも答えられない私の頬にそっと触れた


「あっ………」

「俺、出会いは大切にしたいから…少しだけ強引な事するね?」


えっ??


意味が分かんなくて顔をあげる


「銀星。」


「にゃに??レッド??」


銀星に話し掛けた


「明後日さ、俺と保育園終わったら遊ぼ?レッド公園で待ってるから来てな?」


「うん、ほんと!!ヤッチャー!」


あっ!!


銀星!!


銀星と約束を取り付けると、また私の方に顔を向けて



ペロッと舌を出した


「銀星と約束したから、まさか一人で来させたりしないよね?」



「それずるい!!」


彼の知能犯ぶりに思わず叫んだ



そしたら


悪戯に笑いながら


「ヒーローは時には作戦勝ちしなくちゃね♪」


って可愛く口にする



なにそれ、、、、



……呆れた



気持ちは呆れてるのに


憎めない



さっきまで悩んでた私の顔に少しだけ笑顔が戻る


「…もぉ…バカ…」


俯いていた顔を少しだけ上げてって言葉にした