「お‥‥桜汰君!!///」


顔がたこのように真っ赤になる

だって、急にこんな‥‥

「明日の一面はきっとさっきの写真だな♪」

悪戯を楽しむかのようにクスクスと笑う


「だって、花穂ちゃんあんまり可愛いんだもん♪キスしたくなるじゃん。」


「////バッ‥馬鹿‥‥」


「ごめん、ごめん、最初で最後のメディアだし、俺らの幸せ見せ付けたくなっちゃったんだ♪」

もぉ‥‥‥ズルい‥‥
そんな顔して見ないでよ、怒れなくなるじゃない


「でも俺がいて助かったでしょ?」


「うん‥‥。」


確かに私だけじゃ、右往左往して結局逃げれなかったもんね‥


チラッと桜汰君を見る


いつも、必ず助けに来てくれるんだよね

私が泣きたい時や困ってるとき
顔を見ただけ当てたり、助けてくれる

なんで分かるの?

「ありがと、ね‥‥」


「はい♪じゃあ試写会始まるから行くよ、俺。」


「あっ‥‥うん、、、ねぇ!」


走り去る背中に後ろから声を掛けた
前を見ていた瞳が私の瞳を捕らえる


「今日の映画ってどんな内容なの??」


実は映画の内容をまったく知らなくて、とにかく3年前から映画監督をしたいと言っていた桜汰君‥‥
だけどそれがどんな作品かは、私には教えてくれなかった、、


「‥‥‥秘密♪」


それだけ言って、舞台裏に入って行ってしまった



何でも話してくれるのに、これだけは教えてくれない


なんか寂しいな‥‥‥


つまらない嫉妬を抱えたまま、私は会場の中に入って、一番前で待つ千夏達の横に座った