お父さんが愛俚沙さんの為に海外に移るとき


引き継いだ会社



けして順調なスタートじゃなかった



若い桜汰君に不安だと


大量のタレントが事務所を移籍して



毎日、スカウトやスポンサーに頭を下げて


走り回る日々


そして今現在


信頼できるスタッフと、徐々に増えたタレントさん達でなんとか持ち直してやっている



「さぁ、食うか!!」


「銀星、凛々果、座って♪」



4人が庭に置かれてる長方形の真っ白いテーブルに座り、


「いただきます!!」



「「いただきます♪」」



私の作ったお弁当を食べる


そんな囁かな日常が幸せで



そんな毎日が、私達家族の幸せの証





「今日、これからだね?」


「あぁ、やっとこの日が来たよ………」


サンドイッチを頬張りながら、感慨深い瞳で空を見上げた



「必ず、試写会来いよ♪」


「うん!!」


貴方の晴れ舞台に行かないわけないじゃない


「おっ、ヤバッ!俺はそろそろ会場入りしなきゃな!」


「待って、スーツ用意したり、あと鞄………銀星、凛々果の事見てて、ママ、パパの支度見てくるから!」


「うん、わかった!」