サンタが置いていった小さなかけらを大切に守るために


ソリを漕ぐ


それが残されたトナカイの出来る最後の仕事……



それを終えた時、トナカイは消えて星になってしまったサンタに会いに行ける



それまではずっと

大切なカケラを握りしめて、一人寂しくその時まで走り続けるものだと思ってた


それなのに



サンタはもぉ一度現れて

私の心を溶かしてくれた


永く眠っていた、愛する気持ちを


小さな愛の花を咲かせてくれた



「桜‥‥‥汰君、、ヒック‥‥」


「泣いていいよ、、大丈夫、俺はここにいる。何年先の人生も新田花穂の側にいることを誓うよ‥‥‥
だから花穂ちゃん、俺と結婚して下さい‥‥‥」


私の顔を両手で包み、瞼に優しくキスを堕とす



「ハイ‥‥‥‥、、」



溢れる涙をそのままに私は返事をした




茜色の染まる鮮やかな夕日が照らすなか



桜汰君から私の唇にキスを降らせる




「これは誓いキス‥‥‥愛してるよ‥‥」


吐息が唇にかかる距離で囁かれる言葉




私も



私も



愛してるよ‥‥‥‥



桜汰君のお母さんが眠るこの場所で



私達は永遠の愛を誓うキスをかわした










そして


2010年4月




木村桜汰と新田花穂、そして銀星は本物の家族になった