「やめろ!!茜ッ!!」
「イヤッ、やめて!茜さんッ!?」
私達の叫び、、、
真っ赤に染まった病院の床
惨劇としか言いようがない光景が目の前に広がる
どうして……
なんでこんなことに‥‥‥‥
警察や救急車が到着したのは
茜さんが愛俚沙さんをもう一度刺した直後だった−−
鳴り響くサイレン
茜さんを取り囲む警察官達
こんな結末を誰が想像していただろう
神様は
みんな同じくらい幸せにしてくれればいいのに
本気でそれを願ってた
そしたら
茜さんが壊れることも
愛俚沙さんが
人知れず寂しい涙を流すことなんてなかったはずなのに
救急車のタンカーに乗せられる愛俚沙さんと
警察に取り押さえられながらも
高笑いをしながら暴れている茜さんを見て
胸が苦しくなった−−−−−


![禁断〜君と半分こ☆〜[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.777/img/book/genre13.png)