マイLOVEヒーロー


何が起きたの………


一瞬の出来事に頭が真っ白になる




「あ……………か……ね……」



背中を刺された愛俚沙さんが床に倒れる



「フフッ………アハハッ、、愛俚沙、痛い?フフフ、、、私はもっと痛かったのよ!!アンタのせいでメチャクチャよ…………」



ナイフを持った茜さんが高笑いをしてそれを見ていた



「ウゥ…………」


「愛俚沙っ!?桜汰、救急車を!!」


お父さんの声に桜汰君がハッとする


「あぁ、分かった!」



慌てて携帯電話を取り出して119番に掛けた



「茜…………お前どうして……」


携帯を耳から外した桜汰君が茜さんに話し掛けると


彼女は初めて桜汰君に気付いたみたいに目を丸くした


「桜、、汰?ヤダ〜居たの!フフッ嬉しいよね、桜汰だって愛俚沙に苦しめられたでしょ?
だから私が刺してあげたよ♪ほらみて、こんなに苦しんでいい気味…………フフッ……」


まるで玩具でも壊すみたいな目で愛俚沙さんを見つめては笑う


彼女のその姿は壊れていた




「私を裸にして楽しかった?……アァ!!!ほらまた、また思い出す…あの日から眠る事が出来ないの、、、、、愛俚沙ぁ…私が何をしたのよ!私がアンタに何か−−−−−−−−」


何を言っているか分からない叫び声と共に
もう一度ナイフを振りかざした