マイLOVEヒーロー


真っ青な空に吸い込まれるように落ちていった



『愛俚沙、ごめん……』



その言葉を残して



「狡いわよ、、、桜汰には大和がいて………その女には大切な息子がいる。」



それなのに



私には



私を愛してくれる人が誰もいない



お母さん………



どうして私を捨てたの



こんなに孤独に


一人で歩いて行かなくちゃいけない人生なら



私も一緒に飛び降りてしまいたかった




「私には…………誰もいない…」



愛俚沙はうずくまり声を出さずに涙を流した




「愛俚沙さん…………」



ずっと酷い人だと思っていた



だけど、彼女が一番誰かに愛されたかったのかもしれない



「愛俚沙…………」



大和は愛俚沙に近付いて、目の前にしゃがみ込んだ



「なによ、、、離婚したきゃ…」


「もう一度やり直そう…」



大和は優しく愛俚沙を抱きしめた−−−