真っ青な空に吸い込まれるように落ちていった
『愛俚沙、ごめん……』
その言葉を残して
「狡いわよ、、、桜汰には大和がいて………その女には大切な息子がいる。」
それなのに
私には
私を愛してくれる人が誰もいない
お母さん………
どうして私を捨てたの
こんなに孤独に
一人で歩いて行かなくちゃいけない人生なら
私も一緒に飛び降りてしまいたかった
「私には…………誰もいない…」
愛俚沙はうずくまり声を出さずに涙を流した
「愛俚沙さん…………」
ずっと酷い人だと思っていた
だけど、彼女が一番誰かに愛されたかったのかもしれない
「愛俚沙…………」
大和は愛俚沙に近付いて、目の前にしゃがみ込んだ
「なによ、、、離婚したきゃ…」
「もう一度やり直そう…」
大和は優しく愛俚沙を抱きしめた−−−


![禁断〜君と半分こ☆〜[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.777/img/book/genre13.png)