「愛俚沙、、君は間違ってる…」
大和は溜め息をついた
「何がよ………」
愛俚沙は憎しみの瞳で大和を睨む
「君のお母さんは、自分から別れを切り出したんだ−−」
「えっ…………」
「あの頃僕は、君のお母さんをちゃんと好きだった。
でも、どこかで君のお母さんは僕の前の、桜汰の母親に怯えていた………
僕が桜汰の母親を忘れられないと思っていた。
彼女はその気持ちから僕を疑うようになり、喧嘩が絶えなくなった………
毎日、泣きながら、桜汰の母親より私を愛してと言った
僕は、、、桜汰の母親も君のお母さんも同じくらい愛してた
何度もそれを言っても、分かってくれなくて、、ある日彼女は手紙と一緒に姿を消したんだ。」
大和の言葉に愛俚沙は愕然とした
「嘘!!!!」
そんなの嘘よ!!
母は大和を憎んでた
大和に捨てられた
「嘘じゃない、これは事実だ」
「信じない………だって母は、」
私の目の前で飛び降りたのよ


![禁断〜君と半分こ☆〜[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.776/img/book/genre13.png)