ずっと楽しみだった
母から家族になる人が出来たって聞いてから
写真で、木村大和と言う男性を見る度に
幸せな家族を想像した
私にも、母だけじゃなくて
他のみんなと同じように父親や弟が出来ることを
毎日………毎日………
想像した
「それなのに−−−−」
会う前に、大和は母を捨てた
母は病んで、大和を憎みながら命を絶った
「それから私がどれだけ辛かったか分かる、、、親戚の家を転々として…18になってからは夜の店で働いたのよ、、、」
その度に、大和を思い出した
大和とさえ母を捨てなければ
大和と息子は幸せに暮らしてるのに
私は惨めで、不幸で………
「だから、貴方が私の前に現れた時………今度は大和を大和の息子を不幸にしてやるって思った……………」
私だけ不幸だなんて狡い、
あの家族だって不幸になるべきよ
そぉ思った………


![禁断〜君と半分こ☆〜[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.774/img/book/genre13.png)