「なんてな………俺を頼れよなんて言った癖に逃げて、、、
本当にごめん………………
でも、これからは絶対に逃げないから…………」



瞼に落ちるキス



唇が触れるたび、そこから温かいなにかが沸き上がる



貴方が居てくれる



貴方が笑ってくれる




些細な事でいい



そんな桜汰君をずっと見ていたいんだよ





「何だよ、笑うなよ………」


「フフッ、、ごめんね…嬉しくて…」


額をピタッとくっつけて微笑みあった



「約束する、もぉ絶対に離れない………」

「うん、、、、」



確かめ合うように、何度もキスをした







……カタッ



二人だけの世界を邪魔するように



「桜………汰ぁあ……」



後ろから冷たい声が響いた




愛俚沙さん…………

「愛俚沙……………」



私を背中に隠すようにして、
ゆっくりと愛俚沙さんへと身体を向ける




隙間から見える彼女の顔は




悲しみと憎しみで




歪んでいた