そんな俺の震える心を叩き割ったのは


小さな、



小さな力、、、




「パパはつよいよ!!いままでぼくをずっと、たすけてくれたよ!オウタは、レッドは…パパはいちばんつよいんだよ!」



銀星の言葉に、涙が出そうになる



「俺、もぉ逃げないから……」


何を弱気になってたんだ


銀星がいれば、俺はいつだって強くなれた筈なのに


今度こそ



立ち上がろう……



そして、過去に立ち向かう




俺は、俺の家族を



守るんだ……………




「早く乗れ、行くぞ……」


「荘和………」


警備員に殴られて、口の端から血を流してる荘和がいた



「お前、馬鹿だろ?こんな可愛い息子が居るんだ、逃げてどうすんだ。
みんなのヒーローなんかになる必要ねぇんだよ、大切な奴の為だけに、変身すりゃあいい……
銀星にとって、いや、子供にとって父親はいつだってヒーローなんだからよ。」



荘和…………



みんなのヒーローになりたくて始めたタンケンジャー


でも


いつも自分はレッドに相応しくないと思ってた


本当は弱い俺………


子供が俺を憧れの眼差しでみる度、劣等感に潰されそうになった



でも、誰もがみんな強いわけじゃないんだよな



大切な人と出会えたときに


人はみんなヒーローになれるんだ



花穂ちゃんや銀星が教えてくれた…………


それなのに、俺はまた、、


「行こう!!ママを助けに!!」



花穂ちゃん、今行くから……



すぐに行くから!!


銀星と一緒に、荘和の車に乗り込んだ