窓から身を乗り出して、銀星に向かい手を出した



「オウタ………」

『君!?待ちなさい!!』



もう少しで、俺の出した手に銀星が触れる


もう少し



……グイッ!!!



「銀星!!!!」



「オウタぁ!!」



警備員の一人が荘和を振り切り、銀星を捕まえた



「はなして!!おねがい!!」


「ダメだ!!来なさい!!」


「オウタ!!ぼくの、ぼくとママとオウタのあかちゃんなんだよ!!」



銀星………


「ずっといっしょってヤクチョクしたよね!!」



警備員に抱き抱えられながらも必死に叫ぶ



「ママをたすけて!こわいおねえさんがつれてったんだ!!」






「怖いお姉さん…………ッ」



「オウタぁ…………」



泣きながら、必死に抵抗しようとする





俺は……




俺は………………




「パパぁあ!!!!」




「こら、暴れ……………えっ…」




………ドカッ!!!!