ずっと
前に出れなかった
怖くて仕方なかった
それなのに
今は
強い意思が私を動かす
身体の奥で私に勇気をくれる君が
私の強さを取り戻してくれたのかな………
桜汰君
貴方を過去の呪縛から助けたい
ううん、、、
必ず助けるよ
貴方が私を
過去から救ってくれたように
今度は
私が貴方を
強く引っ張るから
だから、私達、もう一度家族になろう……
「銀星………」
「ママ、、、、」
銀星の小さな手をお腹に当てた
不思議な顔をしながらも
何かを感じるのか
当てられた手を黙って見つめてる
「ママ、赤ちゃんがいるの…銀星の兄弟だよ………」
「あかちゃん?」
「そぉ……赤ちゃんだよ、、」
…ギュッ、、
「銀ッ………」
「はやくでてきて、あそぼうね♪」
手を当てたまま、お腹に耳を当てて
嬉しそうに笑った
「うん、たくさん遊ぼうね。」
銀星の言葉に心が暖かくなる
私は
お腹に耳を当てた銀星を身体の内側にいる赤ちゃんごと
そっと抱きしめた
「ママ、必ず…桜汰君を取り戻すから、、、、」
だから
お腹に居る君は
安心して
産まれてきてね…………
こないだまでの雨が
嘘のみたいに
空には満天の星たちが輝いていた………