、、、パタン…

携帯を閉じて、一人瞳を閉じた


毎日仕事して家事して

銀星と遊んで

私が選んだ道はけして楽じゃない



一人で銀星の将来も何もかもを背負ってるんだもん…


これからの事を不安じゃないって言えば嘘になる


お金の事や思春期のこと


いつも不安と隣合わせ…



でもね、もし銀星が居なかったら今の自分は居ないんだよ


一人ぼっちじゃ大切な人を失った悲しみは、
乗り越えられなかったと思うんだ………


これからもずっと銀星と二人


だから気持ちの寄り道をしている暇なんて私にはない


芸能人のお遊びにだって付き合ってる暇なんかない



うん…そうだよ…



決めた!!


今度メールが来ても無視しよう







、、♪♪♪♪


「わっ、何!!」


一人意気込んでると

テーブルの上に置いた携帯がいきなり鳴り出して


驚いて、待受を見ないまま通話ボタンを押してた



ピッ、、、


「はい?もしも…」

『花穂ちゃん!!俺!!』


出てしまったその相手は


さっきまで次来たら無視しようと決めていた



「桜汰君!!!」



だった