「さて、桜汰君……」


「はい、、、」



父は何も分かってない


俺は家政婦なんか望んでない



俺が望んでいるのは、父との普通の時間なんだ



心で叫んでいた



だけどそれを言葉に出来ず



この目の前の女の人と仲良く暮らさないといけないんだ



それなら俺は


いっその事、ロボットにでもなった方がマシだ………



感情を押し殺して


「今日からよろしくお願いします、、、」


笑顔を愛俚沙に向けた



「………………君は私と一緒だね、、、」



黙って見ていた愛俚沙は



小さな声で呟いて



「あの…………」




しゃがみ込んで、俺を抱きしめた



抱きしめられた身体から


石鹸なのか香水なのか



とても


いい香りがした



「今日から、私が君のお姉さんになってあげる……」


「お、、姉、、さん?」