「桜汰とは血が繋がってないから、私、、」
「えっ………」
何で考えてる事が分かったの……
「顔に書いてあるわよ、何か変だって。」
出されたお茶を飲むわけでもなく
長く、フワフワの髪の毛の先を弄びながら言った
「あの………」
「まさか、桜汰が付き合ってるなんてね。」
、、ドキッ
心臓が跳ね上がりそうになった
やっぱり、私と桜汰君の関係を知ってて来たんだ
「あれだけ言ったのに、恋人は作っちゃダメよって、、、」
独り言のようにブツブツと囁く
その姿が、少しだけ怖くて俯いた
「しかも、子持ちなんて、、、」
彼女の言葉は次第に刺が増えていく
「まさか、桜汰が貴女に本気だなんて、思ってないわよね?」
今まで弄っていた髪の毛を掻き上げて、初めて私へと視線を向けた
「あの、、」
「フフッ、今なら許してあげるから、桜汰の事は忘れるのね。」
馬鹿にしたように笑う彼女に
少しだけ怒りが沸いてきた


![禁断〜君と半分こ☆〜[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.763/img/book/genre13.png)