「桜汰、、、」


唇をワナワナと震わせ、呟く


「今、桜汰が付き合ってる女、新田花穂とその子供です。」


茜は写真を見せて不敵な笑みを浮かべる



どうせ、、桜汰は私には振り向かない


愛俚沙がこの世にいる限り、桜汰……


貴方には未来はないの



フフッ………それならいっその事、早いうちに諦めたほうがいいでしょ?


私を邪険にした事、後悔させてあげるから………



「この、女は何……」


穏やかに話す愛俚沙、でもその目からは憎悪が放たれている


「シングルマザーです。見て下さい、この写真!!馬鹿みたいに喜んで、、」


茜は愛俚沙の手から写真を取り

テーブルの上にぶちまけた



ばらまかれる写真達



それは


沖縄での二人の姿だった


「海に入ったり、水族館に行ったり、挙げ句は結婚式のまね事まで!!」


「……………」


「しかも、子持ちのシングルマザーなんかとッ!!」


「もぉいいわ、茜。」


黙って聞いていた愛俚沙が
興奮気味に話す茜の言葉を遮り


静かにソファーから立ち上がった