賛美歌が鳴り響く


ライトアップされたバージンロード


牧師様の前に立つ桜汰君



傍らには小さなタキシードを着た銀星が、私のドレス姿を不思議な顔で見つめてる



震える足を前にだして


少しずつ桜汰君へと歩みを進めた



やがて



真っ白なタキシードを着た桜汰君の前で立ち止まる



「桜汰君…………」


「綺麗だよ、、、」


ちょっと照れ臭いのか、鼻の頭をポリポリと掻いた


「なんで…………こんな事…」



声にならない


「誓いたかったんだ、花穂ちゃんが不安にならないように

俺の未来は花穂ちゃんのものだって誓いたかった、」


決意するように


力強い言葉


「花穂ちゃん、俺は…この先もずっと一緒に居たいんだ。
まだ籍は入れられないけど、心では家族だと思ってる。
だから、形はまだないけど、気持ちは…心だけは、、、俺の奥さんになって下さい。」



「ウッ、、、ヒック……」


我慢出来なかった涙の粒が、


ポタポタと頬を伝い流れる



「こんな、、ヒック…幸せでいいのかなぁ……」