「猿川、茜…さん…」


「はい??」


急に視界に飛び込んで来たタンケンピンクに驚き


言葉を失ってしまう


「あの…??」


彼女が不思議そうに聞いてきた


「あっ!!すいません。今日子供とタンケンジャーのショーをDロッソで見るので…」


「そぉなんですか。ありがとうございます。」


さすが女優さん

笑顔がとっても可愛いな


「うん!!オウタが出るんだよ」


「桜…汰??」


銀星の言葉に茜さんの顔は一瞬だけ歪んだ


「ごめんなさい!俳優さんの名前で覚えちゃって…」


「そぉ…ですか。でもあなたの声どこかで聞いたことあるような…」

ドキッと胸の鼓動が大きく音を立てる


茜さんとは前に電話で一瞬だけ話してる


でも知られたらまずい


そぉ思って


「えっ!!私の事知ってるんですか!!」


ってわざと答えた


茜さんは私の顔をジッと見つめる


その沈黙が怖くて思わず視線を外し俯いた



この人ってこんなに怖い感じの人だったっけ…