「ボクとオウタで作ったんだよ!」


得意な顔して食卓の椅子に座って私の反応を見ては笑う


「ケーキの飾り付けは銀星でハンバーグは俺。」


「うん…」

「花穂ちゃん??」


目の前の視界が霞んで見える

だってこんな不意打ち

反則だよ……


ちょっといびつなケーキに

たくさん苺がのってる


ハンバーグは少し焦げ付いていた


だけどこんな風にお帰りなさいを言われた事なんて


ずっとなかった


「最高のクリスマスだね……」


涙を拭いながら桜汰君を見ると


優しく抱きしめてくれた


「俺にとっても最高のクリスマスだよ。」

「桜汰君…」


瞳がぶつかり同時に笑顔になる


見つめあってると銀星が

「ママ!!オウタ!!早くパティーしようよ!!」


待ちきれないらしく二人の間に割り込んできた


「分かったよ。じゃあパーティー始めるか♪♪」


トナカイの桜汰君はクリスマスソングのCDをかける


私と銀星はもぉ一度クラッカーを手に持った


「じゃあ、せーの…」


「「「メリークリスマス!!」」」


大きなクラッカーの音と共にパーティーが始まった