玄関前で息を整えて

ガチャ……


ドアを開けた


「ただい……」


−パンパン!!!

「キャッ!!」


「「メリークリスマス!!」」

えっ??


いきなりのクラッカーの音にビックリした


でも二人を見ると……


「やだ!!それどうしたの!」

「ヘヘッ♪♪似合うだろ?」


似合うよ

似合うけど……


「プッ…」

思わず吹き出してしまった

だって桜汰君トナカイの着ぐるみ着てるんだもん


「あっ!笑ったな!!」

「だってぇ…」


トナカイの角に赤い鼻


全身茶色の毛を身にまとった彼はとても大きなトナカイだ


その横には小さなサンタさん


「銀星もとっても似合うよ♪」


「エヘヘ……」

子供用の小さなサンタのコスプレをしてる銀星

チョッピリ照れ臭そうに笑ってる


「ママ!!早くはいって!!」


手を思い切り引っ張られて中に入ると


ケーキとハンバーグが食卓に並べられていた