「銀星、そんなにタンケンジャー好きか??」


「うん!!大好き!!」


「仮○ライダーよりか?」

俺の番組の後にやってるやつ

好みがハッキリ分かれるんだよな

「う〜ん…それも好きだけど
オウタのレッドがいちばん好き!!

だってオウタの事が大好きだから!オウタもレッドも大好き!!」


銀星……


やべぇ感動した


目頭が熱くなっていく

父親の気持ちってこんな感じなのかな?

子供が言った事やする仕草が愛しくて可愛くて仕方ない


「銀星、俺も銀星が大好きだから。ずっと一緒に居ていいか??」


「うん!!本当に!!」


一緒に住みたい

早いかもしれないし危険かもしれない


だけど銀星や花穂ちゃんの側に居たい


帰ってくる場所を冷たい俺の部屋じゃなく


この子が居る場所にしたい


子供を育てることは簡単じゃない

分かってる、けど俺は…
俺から銀星が離れていくなんてもぉ考えられない


少しでも、一分でも一秒でも長く一緒にいて

銀星との絆を深めていきたい


今日一日銀星と過ごして

ぼんやりとしていたビジョンが確かなものへと変わっていった


『一緒に住もう』

花穂ちゃんへ告げることを決心した瞬間だった