「銀星ちょっと休憩…」

さすがに走り回って息が切れたぞ

荒い呼吸を整えるためにベンチに腰掛けた

「じゃあボク、すなばであそんでるね!!」


家からもって来た砂場セットを持って遊び始めた


フゥ……

一息ついてぼんやりしていると


♪♪♪♪♪〜


ポケットに入れている携帯が鳴った

出ると

『もしもし、桜汰君?』

花穂ちゃんだった


「うん。どうした?」


『うん、あのね。お店凄い混んでてね…店長が4時まで残業してくれないかって…』


声だけでもかなり忙しそうなのが伝わってくる


「うん。いいよ、銀星なら元気だよ♪♪おーい銀星!!」


俺の呼び掛けに銀星がパタパタと駆け寄る


電話を耳に当ててやると

「ママ!!うんへいき。オウタとすごいたのしいよ!!」

弾んだ声を出しながらウンウン頷いてた


話しが終わると砂場に戻ってまた遊びだした

「こっちは平気だよ。だから安心して仕事頑張って♪」


『ありがと、桜汰君…』


「平気。その代わり後でたっぷり癒してね♪」


『えっ///』

電話越しからでも赤い顔が想像できちゃうな


『じ…じゃあ終わったら帰るから!!』

休憩時間が終わったのか
慌てた様子で電話は切られてしまった


−パタン…

「さてと……」

携帯を閉じて時間を見ると11時


花穂ちゃんまだ帰ってこないし

何するかなぁ〜


今日はクリスマスする予定だしケーキ買っとくか??


5分ほど考えて

「そぉだ♪♪」

思いついた俺は


「銀星ぇ〜!!」


砂場で遊んでる銀星を呼んである場所へ二人で向かった