「桜汰君…」


『大丈夫!!二人していい子に待ってるから♪♪』


「うぅ……」


もぉ無理

我慢していた涙がポロポロと頬を伝う


『何で泣くの?』


「ごめんね…何か嬉しくて…ごめんすぐ泣き止むから…」


『いいんだよ泣いて、でもさ今側に居ないから抱きしめてやれないのが悔しいな。』


「ふぇ……」


そんなに優しくされたらどんどん泣けてきちゃうよ


泣いてる私に
『よしよし。』って電話を切るまでずっと声を掛け続けてくれた


ねぇ、桜汰君


本当に好きだから


だから


12月23日私からちゃんと返事するね


そしたら


その大きな手の平でまた優しく私を


包んでほしい




『花穂ちゃんごめん、時間だ』


「ううん、平気。電話してごめんね?仕事頑張ってね。」


『だから、ごめんじゃないから!いつでも電話して。出れなくても必ずかけ直すから…』


「うん。ありがとう…」


そぉ言って電話を切った


切った後幸せな気分で布団に入り


深い眠りについた