後は思い思いの格好で会話を楽しみ、時折となりに座る子にちょっかいを出し、からからと笑いあう。

 なんて素敵。

 砂糖菓子と、可愛い友達。あとは少しのお酒。

 それと、忘れるところだった。

 どこか調子のはずれたこの音楽。

 体を揺らすと楽しくなる。聴いているだけだとどこか子守唄のようなこの音楽。

 あぁ、なんて素敵。

 私はなんて幸せなんだろう。

 そうだ、彼女はまだ帰ってこないのかしら?

     一八八八年 八月三〇日 ジル・アン・エドワーズの日記