「……真央」


うわ言のように私の名前を呼ぶ圭吾と唇を重ねる。


うれしくて、涙が出そうだった。


「圭吾……」

唇を合わせたままベッドに倒れ込んだ。


「電気……消して」

「いいよ、そんなの」

「やだ。消して。お願い……」


ワイシャツを脱ぎながらキスをする圭吾にそう言うと、しょうがないなとばかりに立ち上がった。


明るいままなんて、やっぱり恥ずかしいもん。



「……真央の全部を、見たかったのに……」

深いキスを交わしながら、パジャマに手が掛る。


「真央」

「ん? 何……」





「愛してる……」



「私も……愛してる」





飽きることなくキスを交わし、二人、ベッドに沈んだ──……。





「……ん」

携帯のアラームに目を覚ました。


隣りに寝ている圭吾に腕を伸ばした──けど、そこに圭吾の姿はなかった。


温もりもない。



「圭吾?」


シャワーでも浴びてるのかと思ったけど、部屋の中は静かだった。



「圭吾ー?」