スーツを脱ぎ捨て、ワイシャツのボタンを外しながら、なんだか少し楽しそう……。


「今日も髪、巻いたんだ?」

キスをしながら、私の髪を指に巻き付けて遊ぶ。


「ん……」

「服も似合ってる」


シャツも脱ぎ捨てると、今度は私のワンピースに手を掛けた。


滑るように私の肌を撫でる、圭吾の手が好き。


「いきなり脱がして悪いけど」

圭吾はクッと笑いながら背中に手を回し、ファスナーを下ろした。


その間もたくさんのキスが落とされて、頭がぼーっとしてくる。


激しいキスも優しいキスも好き。


「真央。俺を見て」

閉じていた目を開けると、すぐ近くに圭吾の顔があった。


「俺の目に、何が映ってる?」

圭吾の目には──。


「……私」


「そう。俺の目には、真央しか映ってないんだ」

その言葉に、思わず涙が溢れた。


私の目にもきっと、圭吾しか映ってない。


これからも不安になることがあるかもしれないけど、圭吾を信じるよ。



「真央」

私を強く抱き締めながら、圭吾が耳元で囁いた言葉に、意識を手放した。





「──愛してるよ」