ねえ、先生


先生と雅史は驚くくらい全部が違うんだ。


あいつは


先生みたいにかっこいい台詞なんて言ってくれない。


だけどいつも素直な言葉を私にくれた。


あいつは


先生みたいにたくさんのことを知らない。


けれどいつも2人で色んなものを見付けてこれた。


あいつは


先生みたいに器用じゃない。


それでもいつも私を笑わせてくれた。


あいつは


先生みたいに大人じゃない。


だから


初めて会ったあの日から


私はこの人を側で支えたいってそう思ってた。



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