あの後彼は、一通りしゃべった後 複雑そうな顔をしながら部屋から出ていった。 夕焼けはだんだん薄暗くなってきた。 黒がすべてを支配する時間に入ろうとしている。 「満月かぁ…。」 空を照らす大きな存在は不気味なほど輝いて見えた。