そういうと相手は少しひるんだのか何も言わなかった。

全く誰?
何なのよ。

少し沈黙が続いた。
しかし、相手は口を開く。


何を言われるかと身構えていると始めのように怒鳴るような声ではなく優しく諭すような声だった。



「ちげぇよ。そこじゃねぇ。俺が言いてぇのはそこじゃなくて…。」


「何ですか?」



そう問いかけると相手は悲しそうな切なそうな顔で言葉を紡ぐ。