「えっと…どちら様でしょうか?」 なるべく丁寧に…だけど嫌そうな顔は忘れない。 その少年は近づいてきた。 部屋の中には彼の足音以外の音はない。 顔を近づけてきてまじまじと顔を見られた後耳を思い切り引っ張られた。 脳がついてかず数秒黙っていたが痛みがじわじわと来て声を上げる。 「いだだだだだだだっ!!!!!」 いや、痛い。 この人はあたしの耳を引きちぎる気か!!