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生徒会室


「如月会長っ!!」


瑞希が声を掛けた先には、生徒会長如月竜兎がいた。


こちらを振り返ったとき微かに泣きそうな表情だったことに瑞希は気づかない。


「おや、瑞希。どうしたの?」


生徒会室目の前で会話を繰り広げる二人。


「あの…咲先輩は…。」


瑞希がそう聞いたのと同時に竜兎の体が一瞬震えた気がした。

目を伏せながら竜とは口を開く。



「中に入ろうか。」