そういって隣の男性を小突いた。 「じゃ、今日は帰りましょうか。長居をして体力を奪うわけにはいかないわ。海斗、行くわよ。」 「ちょ、母さん!?」 そういって男性の腕を引っ張り病室から出て行った。 …私は何を忘れているの? 思い出すって…何を? わからないまま眠りに付いた。