「咲?」


鼓膜を通った声は母の声。


「お母さん!!」


振り向いた咲に母親は笑顔を向ける。


「おいで、咲。もう怖くないよ。」


「お母さん!!」


微かに見えたのは光…。



だったはずなのに。



母は笑っているか?