憂花さんは、須崎さんの方をチラッと見た後小声で話し始めた。 「お父様はね、咲ちゃんのことを本当にかわいがっているの。 だからね、生徒会は理事長にとって一番近いところだし…要するに悪い虫について欲しくないから見張っていたいのよ。」 「は、はぁ。」 「それにね、生徒会の役員の方々なら、それぞれの特技もちゃんとあるし、顔もいいし、お金持ちのご子息だから…。 たぶん、お付き合いするなら役員の方の中から選んで欲しいんだと思うわ。」