「咲、あんたダメだわ。」


え…?


「あんた、邪魔なのよ。あたしの人生にもういらないわ。」



…お、お母さん?


「だから、いらないわ。出てってくれる?ほら、早く!!」



そう言われ、少しのお金を手に持たされ家から追い出された。


お母さん、お母さんとドアを叩いて叫んでみるが


うるさいと怒鳴られ、あたしは座り込み泣いた。



あぁ、確かあの日も土砂降りで雷が鳴っていた気がする。