「俺がこれを話せば…お前らは咲を守ってくれるのか?」


海斗は虚ろな瞳から雫を零し前を見据えた。



「俺がこれを話せば、咲を守ってくれんのかよっ!!」



静まり返る医務室。

雨はいっそうひどくなり窓を打ちつける。

雷は大きな音と不気味な光を放ち鳴り止まない。


誰もが恐怖に瞳を揺らしたそのとき…。