そんなたわいもない話を続けていくうちに家が見えてきた。 「あ、それじゃあ家ここなんで。 帳先輩の家はまだ先なんですか?」 そう聞くと、帳先輩は目を細めて答えた。 「いや、少し前の角を曲がったところだ。」 …え?過ぎてる? 「どうして曲がらなかったんですか?」