「あの…特別に所属して貰いたいところって。」 廊下を歩きながら私は須崎さんに話しかけた。 特別に所属して貰いたいとはいったいどういう意味なのか私は聞きたかった。 というか、ただ単にイヤな予感がした。 そんなことを考えていると須崎さんは笑顔で振り向いて話し始めた。 「咲ちゃん。【働かざる者、食うべからず】って言葉知ってるよね。」 【働かざる者、食うべからず】 何も仕事をしないものはご飯を食べる資格はない…という意味だ。 しかし、それと今何が関係あるんだろう。